私は、美容学校を卒業後に新卒で入社した都内のサロンを、２ヶ月で辞め、その１ヶ月後に、2社目に就職しました。

2社目は、ベッドタウンにあるサロンで地域密着型サロンを経験しました。
ここまでの2社を経験し、私に合っているサロンは、都内サロンの最先端のスタイル重点にした技術＋地域密着型サロンの生活スタイルに合わせた清潔感、持ちの良さを重視した技術を両方やりたいと思い、3社目である現在所属しているサロンに入社しました。

入社後、それらが可能であると確信して、ようやく自分に合うサロンを見つけたと思いました。

私の場合、精神的な面で大きな変化がありました。
仕事や練習を通して、自分の弱さや強みが次々と見えてくる中で、それさえも楽しめるようになったこと。これが、the sectorで働き始めてからの一番の成長だと感じています。

私はもともと、「好きなことしかしたくない」「やる気は気分に任せる」といったスタンスで、学生時代を過ごしてきました。美容師になってからもその姿勢は変わらず、1社目、2社目と転職を重ねる中で、美容のことが少しずつ嫌いになりかけていました。

そんなとき、根拠のない「ここなら本気で好きな美容ができる」という直感に導かれて、今のサロンに出会いました。実際に働き始めてみると、自分の弱さがまるで箇条書きのように浮かび上がってきました。
そして初めて、自分がこれまでその弱さを隠すことばかり考えていたことに気づいたんです。

このサロンのスタッフたちの、精神的な強さに強く惹かれました。「私も強くなりたい」と力み、変わろうとしました。
でも、それもまた“爆発的なやる気”でしかありませんでした。気づけばまた同じ癖に戻ってしまい、「変わりたいのに変われない」ことがとても辛かったです。

けれど今では、「誰にでも弱さはあるし、調子のいい日も悪い日もある。でも、そんな日々を楽しめることが一番の強さなんだ」と、少しずつ思えるようになってきました。
まだ道半ばではありますが、以前のような“勢いだけのやる気”ではなく、継続的に、穏やかに、自分を変えていけていると感じています。

技術を学べるのはもちろんですが、それ以上に「人」を大切にしてくれる環境があるところが、この会社の一番好きなところです。
先輩たちはみんな本当に優しくて、できないことを頭ごなしに否定するのではなく、一人ひとりにしっかり向き合い、丁寧に導いてくれます。

お客様との関わりも深くて、髪を整えるだけではなく、心まで軽くして帰っていただけるような接客を大切にしているところも、このサロンならではの魅力です。
毎日この環境で働けることが、自分にとってすごく大きな励みになっています。